患者情報含むパソコン盗難、東京医科歯科大−パスワード未設定、再発防止徹底

患者情報含むパソコン盗難、東京医科歯科大−パスワード未設定、再発防止徹底
医療介護CBニュース 2013年5月17日(金)14時50分配信

 東京医科歯科大は、教員の研究室で今年4月、同大附属病院の患者2人の個人情報が入ったパソコンが盗まれたと発表した。今のところ、紛失した個人情報の転載や流用の報告はないという。同大では3月に患者の個人情報が含まれた可能性のあるUSBメモリとSDカードの紛失があったばかり。

 発表によると、4月26日に教員の研究室で、個人所有のパソコンがなくなったことが分かり、警察に被害届を提出した。このパソコンには、学会発表の資料で使用した患者2人の氏名や患者番号、性別、生年月日が保存されていたという。

 患者の住所や電話番号は含まれていなかったが、紛失したパソコンにはパスワードが設定されておらず、誰でも閲覧が可能な状態だった。紛失後、該当する関係者に連絡し、事情を説明するとともに、謝罪したという。同大は、「このような事態を深く反省し、教職員、学生などに対して個人情報の重要性を再度徹底し、再発防止に努めていく」としている。【新井哉】

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