長崎市立中野球部の体罰:3教諭、戒告 2人は過去にも処分歴−−県教委 /長崎
毎日新聞 2013年5月18日(土)14時57分配信
長崎市立中学の野球部顧問の男性教諭(27)からの体罰で男子生徒が一時不登校になった問題で、県教委は17日、教諭を戒告処分とした。また、体罰で処分歴がある対馬市の県立高校男性教諭(48)、長崎市の同(34)も、新たな体罰で戒告処分とした。
県教委によると、中学校教諭は昨年5〜12月、生徒9人に少なくとも12件の体罰を行っていた。うち1人の生徒には、平手やバットで頭などをたたき、頭部打撲のけがを負わせたほか、生徒が足の疲労骨折との診断を受けて報告すると「心の問題だ」などと発言し、生徒は約1カ月不登校になったという。
また、対馬市の高校教諭は昨年度、陸上部の指導の場などで、平手で生徒5人の頬をたたいた。この教諭は体罰で1991年度に戒告処分、2009年度に訓告の指導を受け、3回目の処分。
長崎市の高校教諭は昨年度、保健体育の授業中などに生徒8人の顔を平手でたたいたり、足を蹴ったりして、生徒1人が顔を打撲した。この教諭も06年度に体罰で訓告の指導を受けている。
県教委は3教諭を戒告にとどめた理由について「日常生活に支障が出る傷害はなかった」と説明した。
このほか、公立の小中学校・高校の教員15人についても体罰で訓告処分にした。「体罰のない学校づくりに向け、ガイドラインを通じて教職員の意識を高めたい」と話した。【大場伸也】
〔長崎版〕
5月18日朝刊