25時:9倍の体罰 /宮崎
毎日新聞 2013年5月18日(土)15時25分配信
92件−−。県教委が県内の全公立学校の児童生徒と教職員に記名式のアンケートを取った結果判明した、昨年度の体罰件数だ。この数字をどうとらえるべきか。
「前年度と比べての増減を教えてほしい」。記者会見での質問に、県教委は「すぐには分からない」と回答を留保し、会見後に改めて報道各社に資料を出した。
見ると、2011年度10件、10年度9件という数字が並んでいた。統計上、宮崎では12年度に前年度比9倍の体罰が発生したことになる!
アンケートは文部科学省の指示で実施された。が、規則では本来、学校は体罰を把握した場合、教委に報告する義務がある。
実態として、昨年度だけ体罰が急増したとは考えにくい。数字の乖離(かいり)は、この規則が守られていなかった証しだろう。
県教委はセクハラなど教職員の不祥事が起きた際、「被害に遭った児童生徒への配慮」を理由に事件そのものを公表しないこともある。学校が体罰を報告しないのも子供たちへの「配慮」からだろうか。【中村清雅】
5月18日朝刊