<殺人未遂>1カ月前 警察が被害者に「指導した」とうそ

<殺人未遂>1カ月前 警察が被害者に「指導した」とうそ
毎日新聞 2013年6月13日(木)23時49分配信

 神奈川県伊勢原市の路上で女性(31)が刺され重傷を負った事件で、横浜地検小田原支部は13日、元夫の塾経営、貞苅詩門(さだかりしもん)容疑者(32)=埼玉県所沢市=を殺人未遂と銃刀法違反の罪で起訴した。

 起訴状によると、貞苅被告は5月21日、女性の首を包丁で数回刺すなどして殺害しようとしたとされる。神奈川県警によると、これまでの調べに「前日に母が家を出て行き、一気に自暴自棄になって無理心中するつもりだった」と供述している。

 事件の1カ月前、自宅前にカメラらしきものを載せた自転車があると女性が県警伊勢原署に相談した際、署員が「防犯指導の電話をした」とうその報告をしていたことなどが明らかになった。

 伊勢原署の荒牧康和署長は12日、入院中の女性に謝罪。女性は「何かあったら警察から連絡があると思っていた」と話し、二度と同種事件が起きないよう求めたという。県警は13日に県内各署の担当課長らを集めた臨時会議を開き、石川正一郎本部長が再発防止を指示した。【河津啓介】

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