山学大付高サッカー部暴行さらに3人被害、総体予選出場辞退

山学大付高サッカー部暴行さらに3人被害、総体予選出場辞退
スポーツ報知 2013年6月13日(木)7時4分配信

 高校サッカーの強豪として知られる山梨学院大付属高校(甲府市)は12日、サッカー部の選手寮内で3年生部員が2年生部員に集団暴行を行っていた件で、けがをさせられた2年の男子部員のほかに、3人の2年男子部員が暴行を受けていたことを明らかにした。

 この日会見した同校は、サッカー部の公式戦参加を2か月間自粛すると発表。8日開幕した全国高校総体の県予選出場は辞退した。また、既に開幕している「高円宮杯 U―18プリンスリーグ 関東1部」第7節以降の参加も見送る。

 同校が全部員110人を対象に調査した結果によると、暴行は4月初旬から数回行われていた。暴行していたのは3年の男子部員7人。2年の3人は4月、寮の部屋で殴られるなどした。けがをした部員は口外しないよう言われた。ただ、3人はいずれも寮生活を続けており、練習にも参加しているという。

 一方、最初に暴行が判明した2年の生徒1人は現在も学校に来られない状態だという。この生徒は甲府署に被害届を提出。現在は自宅に戻っているが、学校関係者の面談を拒んでいる状態だという。

 また、調査の結果、部員による賭けトランプなどが日常的に行われていた事実も判明。100円程度の金額をかけ、複数回行われていたという。

 加害生徒7人は、暴行が明らかになった4月26日から42日間の停学処分を受け、今月7日に復学。現在は寮生活を継続しながら部の練習には参加せず、清掃活動などを行っているという。望月教邦副校長は「学校側の当初の対応に甘さがあった。引き続き調査を続け、このようなことが当たり前と思うことを防ぎ、再建を図りたい」と謝罪した。

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