<大津中2自殺>第三者委 資料黒塗り全面開示を要求へ

<大津中2自殺>第三者委 資料黒塗り全面開示を要求へ
毎日新聞 2012年11月6日(火)23時29分配信

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、いじめの実態などを調べる市の第三者調査委員会は6日、第8回会合を開き、市教委から提出を受けた資料の黒塗り部分の全面開示を要求する方針を決めた。

 会合後に記者会見した委員長の横山巌弁護士は「黒塗りは(遺族との)訴訟に関する部分と説明を受けていたが、大事な部分が隠されれば調査に支障が出る」と述べた。市教委は市側と協議して次回会合までに開示に応じるか検討する。

 委員で教育評論家の尾木直樹法政大教授は「子供たちは皆いじめと分かっていたと言っている。優れた先生たちがなぜけんかと判断し、真相解明に至らなかったか分からない」と話した。

 また、加害者とされる生徒3人に手紙で聞き取りを依頼したが、1人に断られ、2人は返答がないという。学校と市教委の幹部には近く聞き取りをする。【千葉紀和、加藤明子】

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