顧問 教諭部員に「殺すぞ」…小松市立高
2013年6月28日 読売新聞
小松市立高校(小松市八幡)でソフトテニス部顧問の男性教諭(45)が、部員に対して「殺すぞ」「死ね」などと暴言を繰り返していたことが27日、分かった。部内で上級生が下級生に暴力を振るっていたことも判明し、同校は同日、保護者に経緯を説明した。
同校によると、教諭は同校に23年間勤務。着任以来、一貫して同部を指導し、強豪に育てた。選手としても全日本選手権の優勝歴があり、日本ソフトテニス連盟理事も務めている。
教諭は学校側の調査に対し、「強くしたいと思ってのことだったが、間違った方法だった」と反省しているといい、現在は部活動の指導から外れている。
また、同部で昨年11月から今月にかけ、3年生男子部員2人が、1〜2年生部員4人の胸や腹を殴るなどしていたことも判明。けが人はなかったという。
今月12日に朝練習を休んだ部員に、3年生部員が「殺すぞ」などとメールを送ったことが分かり、学校の教諭や部員らに聞き取り調査を行い、一連の問題が発覚。福岡茂雄教頭は「残念な気持ちでいっぱいだ。保護者に練習を見てもらうなど、外部の目を入れながら再発防止に取り組む」と話した。
学校側の説明会には保護者16人が出席。鈴村一恵校長によると、出席者からは教諭に引き続き指導を望む声が相次いだという。
また、市教委は説明会終了後、同校で緊急の教育委員会を開き、坂本和哉教育長は「(教諭に)説諭が必要なのか、処分が必要なのかはこれからの話。生徒の心のケアを第一に取り組む」と話した。