中学生の自殺未遂問題で第三者委が初会合 田辺市

中学生の自殺未遂問題で第三者委が初会合 田辺市
紀伊民報 2013年7月1日(月)16時45分配信

 和歌山県の田辺市立中学校の男子生徒(14)による自殺未遂問題を受け、原因を究明する第三者調査委員会が6月30日、市役所で初会合を開き、今後の運営方法などを議論した。委員長に就任した大阪弁護士会の宮島繁成弁護士(52)は、関係者への聞き取りを進める方針を示し「年内に報告書をまとめることを目標に調査していきたい」と語った。

 委員会は市が委嘱した弁護士、大学院教授、臨床心理士ら5人で構成。この日は5人全員が出席した。冒頭、福田安雄副市長は「各委員の専門的な見地から意見、提言を賜りたい」とあいさつ。この後、委員会は非公開で行われた。

 約3時間半にわたる話し合いの後、宮島委員長と副委員長に選ばれた鳴門教育大学大学院学校教育研究科准教授の阿形恒秀氏(57)、市総務部の中瀬政男部長が会見した。

 初会合では当面の委員会の進め方を話し合い、生徒の両親も呼んで面会したという。

 宮島委員長は「今回、生徒自身が説明できる状態ではなく、保護者、友達、先生らから聞き取りをし、当時の人間関係、環境を探りたい。その上で判断したい」と述べた。

 阿形副委員長は「中立公正な立場で真相を明らかにするのが役割。真相に向かい合うのはある種の苦しみを伴うもの。田辺の学校が共に生きていく場になるよう寄与できるよう考えていきたい」と抱負を語った。

 真砂充敏市長は「審議された結果については厳粛に受け止め、今回のような悲しい事案が二度と起こることがないように努める」とのコメントを出した。

 次回の開催は21日で、大阪府内で開かれる。

 男子生徒(当時中学1年生)は昨年12月、自殺を図り、現在も意識不明で寝たきりの状態になっている。市教委と学校は今年2月、生徒が学校でいじめに遭っていたことを明らかにしたが、自殺未遂に直接結びつく原因は見つけられていないと説明。生徒の父親は「いじめが原因と考えている。学校で何があったかを知りたい」と訴えている。

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