【長野】集会で校長謝罪 駒ケ根盗撮容疑教諭逮捕

【長野】集会で校長謝罪 駒ケ根盗撮容疑教諭逮捕
中日新聞 2013年7月26日

 女子高校生を盗撮しようとしたとして、駒ケ根市赤穂小学校教諭小山真幸容疑者(28)が二十四日、県迷惑防止条例違反容疑で逮捕されたのを受け、同校は二十五日朝、児童に事情を説明する全校集会を開いた。

 非公開の集会には、児童約七百人が出席。浦野紀和校長が、小山容疑者が逮捕されたことや、今後の対応について説明した。浦野校長は「みなさんに悪いことをしてはいけないと話している先生の中から、このようなことをする先生が出てしまった。本当に申し訳なく思います」と述べた。

 同席した小木曽伸一市教育長によると、十五分ほどの集会は「沈んだ雰囲気」で、小山容疑者が担当する四年生のクラスの児童の多くが、すすり泣く場面もあったという。

 同校は二十七日から夏休みに入る。休み中に小山容疑者の担当していたクラスで、一斉指導のための会を開くなどして、児童の様子を確認。必要があれば、スクールカウンセラーをまじえてケアをするという。

 (札木良)

◆容疑者の自宅と学校を家宅捜索 駒ケ根署
 駒ケ根市立の小学校教諭が県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された事件で、駒ケ根署は二十五日、小山真幸容疑者(28)の市内の自宅と同校を家宅捜索し、証拠品を押収した。

 捜索は午後五時二十分ごろに小山容疑者の自宅アパートで、午後六時半ごろには同校で開始。捜査員計約十人体制で、小山容疑者が使用したパソコンなどを押収した。証拠品から動機解明や余罪があるかなどを調べる。

 市教委の小木曽伸一教育長は取材に「警察の捜査に全面的に協力する。捜査結果を待ちたい」と話した。署は二十五日午前、小山容疑者を送検した。

◆県教委、全教職員と面談要請
 駒ケ根市立赤穂小学校教諭が逮捕されたのを受け、県教委は二十五日、県内の公立小、中学校と県立高校、特別支援学校の校長に対し、全教職員と個別面談するよう求める通知を出した。個別面談は計約一万七千人に達するとみられる。不祥事を受け、全教職員と個別面談するのは初めて。

 再発防止策を徹底させ、職員の悩みなどを幅広く詳細に把握するのが狙い。県教委によると、昨年五月時点で小中学校の教員は約一万二千二百人、県立高校は約四千人、特別支援学校は約千六百人(寄宿舎指導員含む)。

 伊藤学司教育長は「違法行為の根絶に向けた取り組みが進められている中で、誠に遺憾。事実確認を行った上で厳正に対処する。今回の件を極めて深刻に受け止めており、校長が全ての教職員と個別に面談するよう求める」とのコメントを出した。

 (市川泰之)

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