中1いじめ自殺未遂訴訟 宮崎市は請求棄却求める 地裁で初弁論

中1いじめ自殺未遂訴訟 宮崎市は請求棄却求める 地裁で初弁論
毎日新聞 2022/10/12(水) 17:41配信

 宮崎市立中1年だった2019年にいじめが原因で自殺を図ろうとしたのは学校側の対応が不十分だったとして、女子生徒(17)が宮崎市を相手取り、慰謝料100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が12日、宮崎地裁(後藤誠裁判長)であった。市は請求の棄却を求めて争う姿勢を示した。

 訴状などによると、女子生徒へのいじめは入学直後に始まり、同級生らから清掃中にほうきで脚をたたかれ、霧吹きでスカートを汚されるなどした。生徒は19年1月、自宅で自殺を図ろうとした。

 生徒は「被害者に寄り添ってくれなかった学校側の責任を問いたい」と主張。市は請求棄却を求める理由について次回以降に示す方針。【柳瀬成一郎】

 ◇「誰も守ってくれない」

 「二度と私と同じような生徒を出さないでほしい」。現在、宮崎県内の高校に通う女子生徒は、毎日新聞の取材に提訴に踏み切った心情をそう打ち明けた。「家族と私が苦しみと悲しみのまま終えた中学生活についてしっかり検証してほしい」と訴える。

 女子生徒は入学直後から同級生らにいじめを受け、アンケートにいじめの事実を訴えたが、一部の職員にしか情報が共有されなかった。訴状では加害者への指導やその保護者への助言が欠如していたと主張し、「悪いことは悪いと、加害者に毅然(きぜん)として立ち向かってほしかった」と指摘する。

 中学校生活では、先生から一度も「守ってあげる」「何かあれば言ってきて」などと言われたことがなかった。いじめを受けているにもかかわらず、学校の対応は冷たかった。「誰も守ってくれない学校には居場所がないと思った」とこぼす。

 全国の学校でいじめ被害は後を絶たない。生徒は「正直、訴訟なんて起こしたくはなかった」としたうえで、こう続けた。「学校の先生が『人としての見本』になってほしい。一人の生徒を大切に見守ってくれる先生が増えたら」。いじめ被害者の声を代弁する切なる願いだ。

 ◇相談窓口

 ◇児童相談所全国共通ダイヤル

189=年中無休、24時間

 ◇24時間子供SOSダイヤル

0120-0-78310(なやみ言おう)=年中無休、24時間

 ◇チャイルドライン

0120-99-7777=月〜土曜日の午後4〜9時(18歳まで)

 ◇子どもの人権110番

0120-007-110=平日午前8時半〜午後5時15分

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 ◇いじめなどの相談窓口

・24時間子供SOSダイヤル=0120・0・78310(なやみ言おう)、年中無休、24時間

・児童相談所全国共通ダイヤル=189(いち早く)、年中無休、24時間

・子どもの人権110番=0120・007・110、平日午前8時半〜午後5時15分

・チャイルドライン=0120・99・7777、毎日午後4〜9時(18歳まで)

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