「何度か盗撮した」供述 容疑の小学教諭

「何度か盗撮した」供述 容疑の小学教諭
2013年7月27日 読売新聞

 駒ヶ根市で女子高生2人のスカートの下にカメラを差し入れたとして、県迷惑防止条例違反(卑わいな行為)容疑で逮捕された同市立赤穂小学校教諭小山真幸容疑者(28)が「これまでに何度か盗撮をした」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。押収した小型カメラには、被害に遭った女子高生とみられる動画のほか、以前に盗撮したとみられる複数の女性の動画が残されていたことも判明。県警は小山容疑者が常習的に盗撮を繰り返していたとみて、解析を進めている。

 発表によると、小山容疑者は24日朝、同市のコンビニ店で、来店していた高校2年の女子生徒2人のスカートの下に、傘の先端に取り付けたUSBメモリー型の小型カメラを差し入れた疑い。駒ヶ根署では23日、店舗関係者から「約1か月前から、朝に傘の先端を女子高生のスカートに近づけている怪しい人が来ている」との通報を受け、24日朝に張り込んでいた。県警では、この不審人物は小山容疑者だったとみている。

 駒ヶ根市教委によると、小山容疑者が勤務する赤穂小では、今年4月以降、全教職員を対象に計10回、教職員のあるべき姿を考える研修を行っていた。わいせつ行為を行っていないかなど詳細な項目が並ぶ自己診断チェックシートへの記入も月1回実施。小山容疑者も研修に参加していたが、不審な点や問題はみられなかったという。

 現職教諭の逮捕を受け、阿部知事は26日の定例記者会見で、「不祥事対策を真剣に考えて、具現化しようというときに生じたことは大変残念で、非常に悔しい」と述べ、「一部でもこういう人が出ると教育に対する信頼を損ねる。改めて組織として問題意識を共有して制度や仕組みを変えていかないといけない」と語った。

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