5団体から86万円着服 みなべ町、懲戒免職の教委職員

5団体から86万円着服 みなべ町、懲戒免職の教委職員
紀伊民報 2013年8月17日(土)17時2分配信

 和歌山県みなべ町は16日、教育学習課主任の男性職員(31)が仕事上で事務局などをしている団体の口座から86万6500円を着服していたため、15日付で懲戒免職処分にした、と発表した。同町は2009年に町職員が公金詐欺・贈収賄事件で逮捕される事件があり、職員研修を行うなどしていたが、再び公金をめぐる不祥事が発生。小谷芳正町長は「関係者、町民の皆さまにご迷惑をお掛けし、おわび申し上げる」と陳謝した。

 この男性職員は07年7月に教育学習課へ異動。町体育協会や社会人野球大会の実行委員会などスポーツ団体の事務局を担当していた。

 町によると、6日に行った庁内の「職員が業務関係上で取り扱う団体等の口座等の調査」で不正が発覚した。7、8日にこの職員が取り扱っている仕事を全て調査したところ、12年10月から今年7月にかけて五つの口座から計14回にわたり合計86万6500円を引き出していたという。口座から私的流用されていたのは、梅の里社会人野球実行委員会、町体育協会、少年野球連盟、きのくにジュニア、梅の里少年野球の5団体。

 町の聞き取り調査で、男性職員は「昨年3月から田辺市で1人暮らしを始め、飲食費や遊興費のために消費者金融や銀行カードローンから350万円借り入れた。その返済金が月額8万円になり、給料では支払い切れず口座のお金に手を出してしまった」と答えたという。9日に親族から全額が返済されたため、警察への告訴はしない方針。

 今回の不祥事を受けて、直属の上司である教育学習課長を減給10分の1(1カ月)、教育次長を戒告処分とした。教育長、町長の処分についても9月町議会で報酬を減額する議案を提出する予定。

■綱紀粛正誓い4年 不祥事再発に町長陳謝

 町は、09年の公金詐欺・贈収賄事件以降、職員不祥事再発防止対策委員会を設け、研修を通じ職員の資質向上に努めてきた。毎年実施している「職員が業務関係上で取り扱う団体等の口座等の調査」も再発防止の一環だった。

 小谷町長は「職員には口酸っぱく言ってきたのに、またこのような事件が発覚した」と無念さをにじませ、豊田泰猛教育長も「あってはならないこと。町民、関係者の信頼を傷つけた」と陳謝した。

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