「まるで軍隊」平手打ち問題で知事
山形新聞 2013年9月3日(火)9時58分配信
山形市内の中学校で、男子バレーボール部の顧問を務める50代の男性教諭が部員同士の平手打ちを繰り返し求めていた問題で、吉村美栄子知事は2日、「まるで軍隊みたい」と述べた。事態を重く見た県教育委員会は今後、運動部における体罰防止に一層力を入れていくとともに、公表の在り方も検討する。
記者会見で事案の認識について問われた吉村知事は「正直びっくりしている。軍隊のイメージだ。子どもたちとの信頼関係を構築し、教育に当たってほしい」などと所感を述べた上で、「公表しなかったのは故意ではなかったようだが、振り返ってみれば公表すべきだった。これからはできる限り詳しく公表することになると思う」と語った。
会見の席上、秋葉秀出男県教育次長は「中学校での部活の体罰が多い現状を踏まえ、運動部における体罰防止の徹底に力を入れる。指導者を対象とした研修会を実施するとともに、生徒の心のケアにも努める」などと語った。