<体罰>○×線引き…都教委が防止へ指針

<体罰>○×線引き…都教委が防止へ指針
毎日新聞 2013年9月12日(木)22時32分配信

 学校現場での体罰防止に向け、東京都教育委員会は12日、児童生徒への指導で「許されない行為」と「許される行為」の線引きを示したガイドラインをまとめた。体罰と言えなくても、しっぺや尻を軽くたたく行為や、子供の能力の限界を超えたスポーツ指導なども不適切だとした。大阪市立桜宮高の体罰問題を受けて文部科学省が3月に示した体罰などについての考え方に比べ、より具体的に例示している。

 ◇宿題忘れ鼻つまむ×

 ◇暴言で正座○

 ガイドラインで「許されない行為」としたのは▽体罰▽不適切な行為−−の二つ。「体罰」は、傷害を負わせたり、椅子を投げたりするなどの暴力行為と定義した。胸ぐらをつかんだり、人格を否定したりするような言動は「不適切な行為」に分類した。これらは処分の対象とする。

 一方、「許される行為」としては▽指導の範囲内▽適切な指導▽正当防衛・正当行為▽緊急避難−−を挙げ、具体例を示した。寝ている子供の肩をたたくのは「指導の範囲内」、危険行為を大声で注意するのは「適切な指導」、殴りかかってきた子供に抵抗するのは「正当防衛」、子供の危険を回避するためやむを得ず取った行動は「緊急避難」とした。

 都教委は1〜3月、公立小中高校などの体罰実態を調査し、昨年度に146校で182人の教職員らの体罰があったと結論付けた。今回のガイドラインは調査結果を踏まえて作成した。

 また、都教委は同日、調査で体罰が確認された教職員のうち44人と上司の9人を停職や減給、戒告の懲戒処分にしたと発表した。訓告や口頭注意も含めた処分対象は253人に上った。【和田浩幸】

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