草加飛び降り強要訴訟 原告側が意見陳述「いじめ抑止に」/さいたま地裁

草加飛び降り強要訴訟 原告側が意見陳述「いじめ抑止に」/さいたま地裁
埼玉新聞 2013年10月23日(水)23時38分配信

 昨年4月、草加市の市立中学校で同級生に強要され当時2年生の男子生徒が校舎2階から飛び降り大けがを負った事件で、被害に遭った生徒と母親が、加害側の少年4人とその親を相手取り、慰謝料など計約5852万円の損害賠償を請求した訴訟の第1回口頭弁論が23日、さいたま地裁(脇由紀裁判長)で開かれた。

 原告側弁護人は、意見陳述の中で、母親の思いやこれまでの経緯を説明。「後遺症などで、被害が多額になり、(被告側と)話そうとしたが、なしのつぶてだったため、訴訟で決着せざるを得なかった。事実が明らかになることで、いじめの抑止になってほしい」と述べた。

 報道陣の取材に応じた原告側弁護人によると、少年は現在学校に復帰しているが、後遺症で痛みを訴えることがあるという。

 被告4人は争う姿勢を見せており、出廷した被告側弁護人は「現段階で言えることはない」などと足早に裁判所を後にした。

 訴状によると、男子生徒は2012年4月18日、当時の同級生4人に「飛ばなかったら2万円」などと強要され、同校校舎2階から地面に飛び降り、胸腰椎骨挫傷など加療約4週間のけがと後遺症を負ったとされる。

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