教諭、複数回万引きか 県教委、把握なく調査へ

教諭、複数回万引きか 県教委、把握なく調査へ
2013年10月23日 読売新聞

 上田市のコンビニで弁当などを万引きしたとして、高校教諭岡部邦彦容疑者(45)(上田市上田)が窃盗容疑で21日に現行犯逮捕された事件で、岡部容疑者が昨春以降、被害のあったコンビニのほかスーパーなどでも複数回万引きしていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。県教委はこうした情報を把握しておらず、勤務先の県立上田千曲高校の校長らに詳しい説明を求めるなど、近く調査に乗り出す。

 発表によると、岡部容疑者は21日午後6時25分頃、自宅から約3キロのコンビニでカレー弁当、缶ビール、インスタント味噌汁、菓子のスイートポテトの食料品4点(販売価格906円)を万引きした疑い。

 捜査関係者によると、岡部容疑者はこれ以外にも昨春以降、複数回の万引き行為に及んだが、被害店側が被害を申告する意思を示さなかったという。ある県教委幹部は読売新聞の取材に対し、「学校側から、そうした報告は受けていない」と話した。

 一方、岡部容疑者に似た男が今月中旬に2回、今回の事件があったコンビニで万引きする姿が、同店の防犯カメラに映っていたことも、捜査関係者などへの取材で判明した。

 岡部容疑者と似た男はパンをポケットに入れ、そのまま立ち去ったという。岡部容疑者と似た男は今年の夏頃から週に3回程度、このコンビニに来店するようになった。岡部容疑者が逮捕された21日は、店員らが警戒していた。

 公立校教員の逮捕は今年に入り、岡部容疑者が5人目。勤務先の県立上田千曲高校や県教委によると、岡部容疑者は2011年、教養試験が免除される社会人選考・民間枠で、志願者64人から選ばれた合格者5人のうちの1人。それまでは銀行で海外支援に関する仕事をしていたという。

 岡部容疑者は同校が初任地で英語を担当。授業は英語で進め、「発展途上国の教育が重要だと認識し、教壇に立ちたいと思った」と話していたという。昨年度までの2年間はハンドボール部、今年度は将棋同好会の顧問を務めていた。

 宮坂千文校長は22日、同校で記者会見し、「自分の意志を通す先生だった。非常にいいという評価をする生徒がいる一方で、英語が苦手でついていけず、反感を持っている生徒もいた」と明かした。

 宮坂校長は、5〜6月と9月中旬の2回、全教員を対象とした個人面談で岡部容疑者とも面談し、法令順守なども求めたと説明。「万引きについては予想は全くできず、本当に驚いた」と話した。

 伊藤学司県教育長は「非違行為根絶に向け全県を挙げて取り組んでいる中で起きて残念。研修の徹底を図り、一人ひとりに十分届くか検証したい」と述べた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする