鳥取県自動車学校で指導員が運転免許失効したまま教習

鳥取県自動車学校で指導員が運転免許失効したまま教習

自動車学校で驚きの事態が起きた。自動車学校では、免許取得のため、国家資格を持つ指導員から運転技術を学ぶが、鳥取県の自動車学校で、指導員が運転免許を失効したまま、教習をしていたことがわかった。この教官から教習を受けていた生徒20人以上の仮免許が、失効するなどの混乱が広がっている。
被害に遭った、自動車学校に通う22歳の女性は「お金がどうとかではなくて、余分にかかった時間というのが何よりも…。返してほしくても、返してもらえないっていう部分と、何でこんなことが起きてしまったんだろうと思いますね」と怒りの声を上げた。
女性は、講習を受けていた指導員が、運転免許証を失効していたがために、それまでの講習の一部が無効になってしまった。
被害に遭った女性は「発覚した時は、わたしが仮免許の検定試験の日で。朝から試験が終わって、結果を待っていると、なかなか判断が下りないということで、受付の人に聞いたら、『ちょっといろんなことがあって』みたいな感じで、濁されてしまって。待っていると、『ちょっと大きなことになってしまった』と」と話した。
前代未聞の事態が起きたのは、鳥取・倉吉市にある鳥取県自動車学校。
10月24日、この学校の40代の男性指導員が、自分の運転免許証が失効していたにもかかわらず、講習を続けていたことが発覚した。
そのため、教習を受けた二十数人の生徒の仮免許が失効してしまった。
女性は、2014年4月の就職を前に、10月18日からこの学校が勧めている「合宿プラン」を利用し、教習を受けていたが、仮免許試験の当日に事態が発覚した。
スケジュールが大幅に変更され、現在も教習を受けているという。
被害に遭った女性は「家族とか友人に『こういうことがあって、予定通り帰れない』という話をするじゃないですか。そしたら『そんなことってあるの?』と言われますし。今後も仕事に影響する人もたぶん、出てくるだろうし。そういう人たちに関しては、何とも言えない。かける言葉がない…」と話した。
警察は、事態の発覚後に学校側から連絡を受け、この男性指導員は「免許証の更新をうっかり忘れていた」と説明したという。
自動車学校の指導員は国家資格で、3年以上の運転経験がなければ、受験することはできない。
今回のケースについて、東京都内にある自動車学校の関係者は、「おそらく、初めてじゃないかなと思いますね。都内の場合だと、おそらくそのまま、免許本部か、公安委員会の人に知られて、営業停止とかの処分が下るんだろうと思います」と話した。
また、この関係者は、指導員の免許証の管理について、学校全体で取り組んでいるといい、仮に免許証を自宅に忘れたなどの場合には、その日は講習をさせないなどの措置を取っているという。
都内自動車学校の関係者は「原則、教習ができなくなるので、帰ってもらったりとか、待機だったりとか、教習には携わらないようにしている。受付で各指導員の免許証を管理していて、更新の期間が近くなった指導員に対しては、指導員がいる指令室に張り出しています」と話した。
現在も講習を受け直しているという女性は、今回の事態について「わたしらも、どうしたらいいかわからないのに、学校で待たされていたりとか、判断ができないので『ホテルに帰ってください』とか、そういう(学校側からの)指示が全くなくて。余計、不安を募らせるばかりだったので、最初は怒りが収まらなくて。(男性指導員は)話しやすいし、教えるのもすごく上手だし、すごく残念な気持ち」と話した。
学校側によると、現在、自宅謹慎中の男性指導員は、今回の事態について、「申し訳ない」と謝罪し、「免許の更新は来年だと思い込んでいた」などと話しているという。
学校側は今後、免許証のチェックを徹底するとともに、被害者1人ひとりの状況に応じて、補償金を払う予定だと話し、鳥取県警は、必要があれば行政処分を行うとしている。
(2013/11/01 18:53 山陰中央テレビ)

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