無期謹慎処分、佐世保実の前監督が不服申し立て

無期謹慎処分、佐世保実の前監督が不服申し立て
読売新聞 2013年11月8日(金)15時55分配信

 野球部内の暴力行為を虚偽報告したとして、日本学生野球協会から無期謹慎処分を受けた私立佐世保実業高(長崎県佐世保市)の清水央彦(あきひこ)前監督(42)が8日、同協会へ不服申し立てを行った。

 同協会は今後、2010年の日本学生野球協会憲章改正で制度化された規則に従い、非公開の不服審査委員会で審査する。

 学校によると、清水前監督は昨年8月、当時1年生の部員に退部を思いとどまらせるため、当時3年生の元部員に「殴ってでも考え直させろ」と指示、元部員がグラウンドで殴ってあごを骨折させた。しかし、清水前監督は学校に「練習中の事故」と虚偽報告をした。

 同協会は先月11日、学校からの調査報告書に基づき、無期謹慎とした。

 しかし、清水前監督の代理人弁護士によると、元部員に面談したところ、「暴力教唆はされていない」と発言、学校側からの聞き取りはなかったとも述べたという。弁護士は「学校は十分な調査もせず、事実と異なる内容の調査報告書を作成した」と批判。処分軽減が妥当と主張している。

 清水前監督は8日、読売新聞の取材に対し、「『何とかして説得しろ』とは言ったが、殴るよう指示はしていない。部員ら多くの人が傷ついており、経緯を明らかにしたい」と話した。

 同協会によると、無期謹慎処分を受けた関係者が処分を解かれたのは1例しかないという。

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