尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を逮捕するまで絶えず違法論争を呼び起こしてきた高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が、逮捕当日も公文書偽造疑惑に巻き込まれた。公捜処は逮捕前日、大統領官邸の外郭警備を担当する第55警備団に「令状執行のための出入許可を受けた」と告知した。だが国防部(省に相当)と警護処がこれを否定すると、出入許可の公文の写真を公開した。この公文は、公捜処の捜査協力要請文書にメモを貼って第55警備団長印を押したものになっていた。第55警備団長が押印を拒否すると、共助捜査本部の捜査官が印を手にして自ら押したという。公文書偽造に近い行動だ。公文書偽造は深刻な犯罪だ。公捜処は「そんなことはない」としつつも、具体的な釈明は行っていない。