警察官をかたって東京の高齢男性から約200万円をだまし取ったとして、千葉県の男が再逮捕されました。 詐欺の疑いで熊本県警に逮捕されたのは、千葉県船橋市西船の無職、山元敬宗(やまもと けいしゅう)容疑者(23)です。 山元容疑者は去年(2024年)11月、他の人物と共謀して、青森市に住む83歳の男性から現金約200万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、この男性の自宅に警察官を装った電話があり、「逮捕した男が、あなたの口座に犯罪のお金を振り込んでいる。共犯者でなければ協力してほしい」と求められ、「被害者の紙幣の番号とあなたの口座に入っている紙幣の番号を照合するので、東京都内のアパートに送るように」と指示されました。 警察は、山元容疑者が「受け子」役として、宅配便で送られてきた約200万円が入った段ボール箱を東京都内のアパートの空き部屋で受け取ったとみて調べています。 山元容疑者は去年11月、同様の手口で熊本県菊池市に住む男性から金とプラチナ、合わせて約2600万円相当の貴金属をだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕され、その後、起訴されています。 その後の警察の捜査で、今回の男性への詐欺事件が浮上し、現場周辺の防犯カメラの映像などを基に、山元容疑者を特定したということです。 警察は山元容疑者の認否について、「共犯事件のため捜査に支障がある」として明らかにしていません。