三重県津市が行った水道工事を巡る詐欺事件で、23日に逮捕された津市職員の男らが、24日、津地方検察庁に送検されました。 逮捕された職員の一人は去年、津市が行った聴き取り調査で「職員から業者へ話を持ち掛けた」と話していたということです。 詐欺の疑いで送検されたのは、津市の職員中村一男容疑者(56)と松岡泰成容疑者(51)、津市にある水道工事業者新英工業の代表新居利英容疑者(50)です。 警察の調べによりますと、中村容疑者らはおととし8月から去年1月にかけて、津市が行った3件の水道工事の書類などを偽造し、新居容疑者が代表を務める会社が工事を行ったようにみせかけ、あわせて約8万円を市から振り込ませて騙しとった疑いが持たれています。 津市によりますと、去年10月に問題が発覚した後に行った職員への聴き取り調査で、松岡容疑者が「緊急の業務を断らずに受けてくれたことなどへのお礼を示す意図で行った」と話していたということです。 警察は、他の工事でも不正があった疑いがあるとして調べを進めています。