静岡県内の教職員や保護者から構成される静岡県PTA連絡協議会が、全国組織の日本PTA全国協議会から3月末をもって退会する方針を固めたことが分かりました。 県PTA連絡協議会によりますと、2月12日に開かれた臨時総会で、2月末をもって、全国組織の日本PTA全国協議会から退会することを全会一致で決定したということです。 日本PTA全国協議会をめぐっては、2024年に日本PTA会館の修繕工事をめぐる背任容疑で元参与が逮捕されたことや、赤字の原因究明を目指した元会長が突然解雇されるなど、トラブルが相次いでいました。 こうした中、県PTA連絡協議会は不正経理の洗い出しなどを問う質問状を日本PTA全国協議会に送付していましたが、回答は中身のない不誠実な対応だったとして、「日本PTAの正会員として活動を続けるのは会員の理解を得られない」と、退会を判断したということです。 県PTA連絡協議会の宮下修一会長は、「退会することで全国組織を通して国に声を届けることは出来なくなるが、県内の保護者の声を集約して県にしっかり届けていきたい」とコメントしています。