去年12月、福岡県直方市で薬物の影響で正常な運転が困難な状態で追突事故を起こし、前の車を運転していた女性にけがをさせたにもかかわらず、その場から逃走したとして35歳の建設作業員の男が逮捕されました。 男が運転していた車のドライブレコーダーには、周囲を走る車がないにもかかわらず「おいおい、どけ」などと話す意味不明な言動や事故直前に「お前、ぶつけるよ」「ばかか、この」などと発言する粗暴な言動が記録されていたということです。 危険運転傷害と道路交通法(救護義務)違反の疑いで逮捕されたのは直方市山部に住む建設作業員・松井隆祐容疑者(35)です。 松井容疑者は去年12月19日午後1時10分ごろ、直方市下境で薬物の影響により正常な運転が困難な状態で追突事故を起こし、前の車を運転していた53歳の女性に軽傷を負わせたにもかかわらず、そのまま逃走した疑いが持たれています。 通報を受けた警察が防犯カメラの映像解析や目撃者の証言を聴くなどの捜査をした結果、松井容疑者の関与が浮上。 松井容疑者が運転する車を捜索してドライブレコーダーの記録を調べたところ周囲を走る車がないにもかかわらず「おいおい、どけ」などと話す意味不明な言動や事故直前に「お前、ぶつけるよ」「ばかか、この」などと発言する粗暴な言動が記録されていました。 このため、警察が検査をしたところ松井容疑者の体内から薬物が検出されたということです。 取り調べに対し、松井容疑者は「事故を起こしてそのまま逃走したことは間違いありません。正常な状態でなかったかは覚えていません」などと話し、容疑をおおむね認めているということです。