ススキノ殺人 父親の田村修被告に懲役10年求刑

札幌・ススキノでおととし、男性が殺害され、親子3人が起訴された事件。娘の瑠奈被告による殺人などを手助けした罪に問われている父親で医師の田村修被告(61)の10回目の裁判員裁判がきょう、札幌地裁で開かれ、検察は懲役10年を求刑しました。 ススキノのホテルでおととし7月、恵庭の会社員男性が殺害され、頭部を切断された状態で見つかった事件では札幌・厚別区の田村瑠奈被告(31)ら親子3人が殺人などの罪でそれぞれ逮捕・起訴されています。父親の裁判では、娘の殺人や死体損壊などを手助けした罪が成立するかが争われていて、父親は今年1月の初公判から「無罪」を主張していました。 検察側は求刑に先立ち、被害者の妻や子の意見も法廷内で読み上げました。被害者の妻は「私たち家族の当たり前の生活は一変した。対面も葬儀もすることができない。ただただ長い1日1日を過ごしてきた」「(瑠奈被告が)逮捕されていなければ次の犠牲者が出ていたのではと思う。そしてそれは1人でできることではない。親のサポートがあってできたもの」「(修被告に)できるだけ重い処罰を望む。夫はもう戻ってくることはない。遺族や関係者、誰もが納得する公平な判断を望みます」などとしました。 父親の裁判員裁判はきょう結審し、判決は来月12日に言い渡される予定です。母親の次回の裁判は来月17日を予定していて、精神鑑定中の娘の公判の見通しは立っていません。

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