1万人の嘆願署名通じず… 禁固刑で教諭失職 脇見運転で死亡事故
2月14日7時7分配信 西日本新聞
昨年1月、小城市で車で男性をはね死亡させ、自動車運転過失致死罪に問われた唐津市内の中学男性教諭(40)の禁固1年6月(執行猶予2年)の刑が最高裁で確定し、教諭を失職していたことが13日、分かった。教諭が失職しないよう、事故で死亡した人の遺族が要望書を出したほか、教諭の同僚や生徒の保護者らが1万人の署名を集めたが、県教委は情状により失職させないこともできる県条例の例外規定を適用しなかった。
県教職員課などによると、元教諭は2008年1月、小城市の国道を乗用車で出勤中、脇見運転をして横断中の男性=当時(75)=をはねて死亡させた。遺族は刑の減軽を求める要望書を佐賀地裁に提出。同僚らも約1万人分の署名を添えた嘆願書を高裁に提出していた。
最高裁の判決は1月27日付で確定。これに伴い、教諭は「禁固刑以上は原則失職」とする地方公務員法に基づき失職した。例外規定を適用しなかった理由について、県教委は「遺族の意向に加え、教諭の勤務態度や熱心な指導など情状を考慮しても、過失は重大と判断した」としている。
=2009/02/14付 西日本新聞朝刊=