「パワハラで自殺」と元教諭の両親が県と市を提訴 鹿児島県

「パワハラで自殺」と元教諭の両親が県と市を提訴 鹿児島県
2008/10/28 13:39更新 産経新聞

「校長からパワーハラスメントを受けた」などとする遺書を残して平成18年10月に自殺した鹿児島県曽於市の市立中学校の元教諭、久留恵さん=当時(32)=の両親が28日、「校長らの行為は故意のいじめだった」として、県と市に計約9600万円の損害賠償を求める訴えを鹿児島地裁に起こした。

訴状によると、久留さんは14年に音楽教諭として赴任。女性校長から勤務態度や指導方法を注意されたり、教頭から生徒の前で怒鳴られたりした。18年10月2日からは「指導力不足」を理由に研修を受けていた。

 久留さんは10月29日、首をつって死亡しているのが見つかり、パソコンには「校長のいじめは指導以上のパワハラ」とする遺書が残されていた。両親は「娘を精神的に追い込み、一方的に指導力不足の烙印(らくいん)を押した」と主張している。

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