<人権救済>「教頭の暴言で中3不登校に」申し立て…鹿児島

<人権救済>「教頭の暴言で中3不登校に」申し立て…鹿児島
2009年3月6日21時30分配信 毎日新聞

 教頭の暴言で不登校になったとして、鹿児島県内の中学3年の女子生徒の保護者が、法務局に人権救済の申し立てをしたことが分かった。同局は関係者に事情を聴いている。校長によると、教頭は「暴言」は否定しつつも「自分の思いが伝わらなかった部分がある」と話しているという。

 保護者によると、女子生徒は2年だった07年の2学期、下級生に掃除態度について注意をしたところ、教頭から「あんたのせいで学校が乱れる」「いじめだ。謝れ」などと、一方的に人格を否定するようなことを言われたという。

 女子生徒が同12月ごろから不登校になると、教頭は児童自立支援施設のパンフレットを持参し、保護者に「施設に入れるしかない」と迫ったという。女子生徒と保護者の代理人が2月初旬、人権救済を申し立てた。

 県教委などによると、教頭は06年、前任中学での教諭時代にも、複数の男子生徒に殴るけるなどの体罰をしたとして保護者から抗議を受けて謝罪し、地元の市教委から厳重注意を受けた。しかし、地元の市教委は体罰については県教委に報告せず、教頭への昇進を推薦。07年4月から、現在の学校に教頭として赴任した。

 県教委は「前任校での体罰について報告があれば、教頭としての採用は見合わせも検討した。市教委に対して詳細な報告を求めている」としている。【川島紘一】

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