「責任放棄」と批判 琉大語学授業半減
2009年3月6日12時35分配信 琉球新報
琉球大学の語学授業数が4月から半減することに対し、同大法文学部の専任教員有志が呼び掛けた公開討論会が5日夜、同大で開かれ、学内外の約40人が参加した。
担当授業が減らされる非常勤講師からは「アパートを引っ越した人や、子どもが進学を控えて困っている人もいる」との悲痛な訴えが寄せられ、「大学は人間を育てる場でないのか。学生は、困れば人も物と同じように切っていいんだということを学んで社会に出ることになる」との批判が噴出した。学生や主婦、高校教諭からも反発や疑問の声が相次いだ。
大学側に反対署名や質問状を提出した学生の一人は「236人分の署名を付けて出したのに、『名前も名乗らないのか』『度胸がない』と言われるなど、(パワー)ハラスメントを受け続けている感じがして嫌だった」と報告。「語学授業数は半分になる。学費が払えず、半年間休学して学費を稼ぐ学生もいるのに、悔しくてたまらない」と訴えた。
ある非常勤講師は「1年間で90分×90回の授業が減る。単純に一授業約2600円と考えて、約40万円分の授業が奪われる」と指摘。4月からの英語の成績評価に、民間の統一テストの成績が反映されることなど、語学教育の在り方についても「大学の責任を放棄している」などの批判が多数上がった。