高校入試:県立2期選抜 富岡高、トイレ行った受験生に白紙の解答用紙渡す /福島
2009年3月11日12時4分配信 毎日新聞
県立高校の2期選抜試験が10日あり、富岡高で試験中にトイレに行った受験生に、途中から白紙の解答用紙を渡し、一から解答させるミスがあった。昼休みに、改めて試験時間を設ける措置をとった。
県教委と富岡高によると、富岡高での2時限目の数学の試験中、トイレに行った受験生の解答用紙を監督の教諭が預かった。受験生が戻ってきた際、予備の解答用紙(解答欄が白紙)を誤って渡したという。受験生はトイレに行く前の約25分間、解答を用紙に記入していたが、トイレ後の残り約20分間で、改めて全問題の解答を記入しなければならなかった。
試験後、同じ氏名の解答用紙が2枚あったことでミスが発覚。校長が受験生に謝罪し、昼休みに別室で、元の解答用紙を使って20分間追加する形で、試験をやり直した。同校は「受験生には申し訳ない。解答用紙を一時預かったことは、用紙が机から飛ばされる恐れもあり、間違いではなかった」と話した。
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2期選抜には県内全体で、全日制1万2536人、定時制302人が学力検査や面接試験を受けた。倍率は全日制1・11倍、定時制0・91倍だった。
英語の出題では、猪苗代町出身の野口英世が取り上げられ、06年に創設された「野口英世アフリカ賞」を紹介しながら、英文の略歴の穴埋めや英作文をさせた。社会では、三貫地貝塚(新地町)や白水阿弥陀堂(いわき市)、白河藩主の松平定信像などを写真で示し、各時代の出来事などが問われた。一部の高校では11日も面接試験を行う。合格発表は16日。【今井美津子】
3月11日朝刊