注意受けても体罰やめず 県教委「教育熱心」と軽い処分
2009年3月14日6時21分 朝日新聞
奈良県教委は13日、教諭ら計6人の懲戒処分を発表した。クラブ活動の指導と称して女子生徒を殴るなどの暴行を繰り返していた中学校教諭や、会計処理を長年にわたって滞らせていた事務職員=いずれも戒告処分=らが含まれている。08年度の懲戒処分は15人になり、過去5年間で最多。
県教委教職員課によると、奈良市立中学校の男性教諭(55)は、顧問を務める女子ソフトボール部の試合や練習の際、女子部員の頭をなぐったり、尻をけったりする暴行を、07年6月以降、わかっているだけで10回以上繰り返していた。08年5月には奈良市教委から厳重注意の処分を受けたが、その後も体罰を続け、同9月には女子生徒1人に全治数日のけがを負わせたという。懲戒処分の中では最も軽い戒告処分にした理由について、同課は「指導熱心な教諭であり、過去の事例と照らし合わせて判断した」としている。
十津川村立小学校の主査の女性(55)は、別の村立小に勤務していた08年3月までの7年間、児童から集めた給食費や村への補助金申請の事務処理を滞らせて、業者への支払いが遅れるなどしていたとされる。当時の校長2人も戒告処分を受けた。
このほか、クラブ活動の試合後に自家用車に生徒を乗せて学校に戻る途中、衝突事故を起こした高取町立中学校の男性教諭(45)=自動車運転過失致死罪で罰金50万円の略式命令=が減給(10分の1、3カ月)。休暇を取って電車に乗り、眠っている女性の体を触ったとして県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された県立奈良高校の男性教諭(50)=被害女性が告訴を取り下げたため不起訴=が減給(10分の1、6カ月)になった。