グーグルマップに生徒の情報流出 中学教諭のミスで約1年半
2008.11.5 17:42 産経新聞
インターネット検察大手「グーグル」の地図作製サービス(グーグルマップ)に記載された千葉県君津市の中学生24人の個人情報が、教諭の不注意から約1年半もネット上に公開されていたことが5日、分かった。君津市教育委員会がすでに情報を削除しており、情報悪用などは確認されていないとしている。
市教委学校教育課によると、流出した情報は市立周西南中学校(同市中野)の平成19年度の3年生男女24人の住所と氏名、地図上の自宅位置。家庭訪問を控えた担任の男性教諭=当時(23)=が19年4月下旬、生徒の自宅を正確に把握するためサービスを利用して作製し、保存する際に「非公開」の設定にしなかったため、誰でも閲覧できる状態となっていた。
男性教諭は印刷した地図を使って同月中に各家庭を訪問した。教諭は「足を負傷し、別の先生に車の運転をお願いした。より詳しい地図をと作ったが、使い方を熟知していなかった」と反省しているという。
今月4日未明に市に匿名のメールがあり、流出が発覚。市は情報を削除し、すでに卒業した24人の保護者らに謝罪した。