小学教諭逮捕で市議会に報告
中国新聞 – 2009年5月15日
竹原市の市立小教諭安保貞男容疑者(47)が児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕された事件で、竹原市は15日、市議会に事件の経緯や対応策を緊急報告した。14日夜の学校の保護者説明会では「安心して子どもを預けられない」などの厳しい指摘が相次いだ。
緊急報告会には小坂政司市長や前原直樹教育長が出席。学校では1年前、男性教諭=懲戒免職=が、以前勤めた小学校の女児への強制わいせつ容疑で逮捕されたばかり。2005年には別の教諭が児童をしかる際に包丁を向けて問題になった。繰り返される事件に、前原教育長は「市教委の責任は大きい」として自らの責任を認めた。
議員からは「異常事態だ。市の教育再生をどうするのか」「教育委員を含め関係者は人ごとのようだ」などの批判が出た。市教委は再発防止策として、教職員同士のコミュニケーション強化や保護者の声をくみ取る仕組みづくりなどを説明。学校には15日にカウンセラーを配置し、児童の心のケアに努めるとした。