札幌市東区の自動車販売店から乗用車などを盗んだとして５２歳の無職の男が逮捕されました。男が店の敷地内で物色するような様子を防犯カメラがとらえていました。 １時半ごろの防カメ深夜の自動車販売店。その敷地に、一人の男がゆっくりと歩いてやってきます。男は物色するように辺りを見渡します。 およそ３０分後、再びカメラの前に現れた男。画面左下の建物に取り付けられていた人感センサーを無理やり外す様子が映っています。 さらに２時間後…。男は何かを抱えながらゆっくりと１台の白い車の運転席側へ。直後に、この車に乗って走り去ったとみられています。 車の盗難被害にあったのは札幌市東区東雁来の自動車販売店です。26日の朝、出勤してきた店長がある異変に気づきました。 ジーエム自動車２７５号店・池上絆店長） 「全部ドアが破壊されててなんでだろうと中を見たら空き巣に荒らされた状態で」。 通報を受けた警察は防犯カメラの映像などを手掛かりに捜査し、26日の夜、住所不定・無職の河原井勝容疑者を建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕しました。 車は現場からほど近い別の会社の駐車場に放置されていたということです。 警察の調べに対し河原井容疑者は「お金がほしかった。足として車を使いたかった」と容疑を認めています。 中川宙大記者） 「こちらの自動車販売店で窃盗事件があった前後、ここからおよそ８００メートル先のそば店でも窃盗事件がありました」。 近くのそば店「ゆで太郎」でも似たような手口による窃盗事件が。 26日午前５時ごろ、出勤してきた従業員が出入口のガラスが割られていたことに気づきました。警察によりますと店内からパソコンなどが盗まれていたということです。 河原井容疑者はそば店での事件への関与もほのめかしていて、警察が関連を調べています。