鶴岡の酒気帯び運転死亡事故:元中学教諭に懲役2年6月求刑−−初公判 /山形

鶴岡の酒気帯び運転死亡事故:元中学教諭に懲役2年6月求刑−−初公判 /山形
2009年7月24日12時2分配信 毎日新聞

 酒を飲んで車を運転し、男性をはねて死亡させたなどとして、自動車運転過失致死や道交法違反(酒気帯び運転)などの罪に問われた鶴岡市淀川町の元中学教諭、村上五郎被告(68)の初公判が23日、地裁鶴岡支部(梶智紀裁判官)であった。村上被告は起訴内容を全面的に認め、即日結審。検察側は「反省がうかがえず、被害者の無念さは大きい」などとして、懲役2年6月を求刑した。判決は9月3日。
 検察側は冒頭陳述で、村上被告がスナック3軒をはしごし焼酎水割り5〜6杯と日本酒約90ミリリットルを飲んだ直後に事故を起こしたと指摘。呼気1リットル中0・53ミリグラムという高濃度のアルコールが検知されたことを明らかにした。
 弁護側は「弁解の余地はない」としながら情状酌量を求めた。「孫たちを可愛がっていた夫は、成長を見たかったはず」という遺族の供述調書が読み上げられると、傍聴席の遺族らからすすり泣きが漏れた。
 起訴状などによると、村上被告は3月22日午前1時ごろ、鶴岡市大山の市道で酒気帯び運転をして、近くの無職、鈴木邦男さん(当時66歳)をはね、死亡させた。【長南里香】

7月24日朝刊

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