かつて投資家集団「誠備」を率いて株式市場を席巻し、最盛期には1000億円を優に超える資金を動かした、伝説の相場師、加藤暠。その人脈は福田赳夫や中曽根康弘、小泉純一郎などの大物政治家から高級官僚、大物右翼、暴力団組長にまで張り巡らされていた。 ここでは、そんな加藤の生涯を追った 『株の怪物 仕手の本尊と呼ばれた男・加藤暠の生涯』 (宝島社)より一部を抜粋。大金を動かし、欲望の中心にいた相場師が、禅寺に通い始めたのはなぜか。ターニングポイントは、所得税法違反で東京地検特捜部に逮捕されたことだった――。(全3回の1回目/ 続きを読む ) ◆◆◆