元研究員の女性、アカハラで愛媛大学を提訴

元研究員の女性、アカハラで愛媛大学を提訴 
2009年8月10日17時45分配信 産経新聞

 愛媛大学医学部に勤務していた40代の元女性研究員=松山市在住=が、学内での権威を利用した嫌がらせ(アカデミック・ハラスメント)を受け、大学から雇用を打ち切られたとして、男性教授ら教員2人と大学を相手取り、慰謝料と未払い賃金計約720万円の支払いを求める訴えを10日、松山地裁に起こした。

 訴状などによると、平成12年4月〜21年3月まで医学部で勤務していた元研究員は、勤務期間中に男性講師から研究室で暴力を振るわれ、男性教授から無給勤務を強いられるなどの嫌がらせを受けたという。

 20年3月には学内の人権相談窓口へ被害を訴えたが、大学側は21年2月、20年度末での雇用契約終了を通告したという。一方で、アカデミックハラスメントを一部認めた大学側は今年3月、男性教授ら2人を訓告処分にしている。

 提訴後の記者会見で元研究員は「研究をしたいという思いに変わりはない。大学が変わってくれることを望んでいます」と語った。

 大学側は「訴状が届いていないので何のコメントもできない」としている。

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