ネタニヤフ政権に金権疑惑 側近捜査で首相パニックか

【エルサレム共同】中東カタールから資金提供を受けた疑いがあるとして、イスラエルの治安機関シャバクがネタニヤフ首相の側近らへの捜査を開始した。イスラム組織ハマスが拠点を置くカタールとの“特別な関係”を巡る疑惑はイスラエル国内で議論を呼んでいる。地元メディアは、ネタニヤフ氏が自身の秘密の多くを知る人物たちへの捜査で「パニックに陥っている」と伝えた。 ネタニヤフ氏は3月16日にシャバクのバー長官の解任を表明し、31日には元海軍司令官のシャルビット氏を後任に充てると発表した。 解任の可否は最高裁判所の判断になる一方、国内からは捜査を妨害するためだとの批判が噴出する。「カタールゲート」と呼ばれる一連の事件に対するネタニヤフ氏の関与が明らかになれば、政権は致命傷を負いかねない。 事の発端は、昨年11月にネタニヤフ氏の当時の側近で報道担当のフェルドシュタイン氏が、海外メディアにイスラエル軍の機密情報を漏えいした疑いで逮捕されたことだった。

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