きょう名古屋・栄で車が暴走した事故では歩行者7人が病院に運ばれ、このうち1人は骨盤を折る大けがとわかりました。事故直前の映像を入手しました。 事故現場近くの防犯カメラには、画面右側から現れた車がスピードを出した状態で車道を横切り、歩道に突っ込んだ様子が捉えられていました。 車は、このあと歩道上の車止めにぶつかりました。 消防などによりますと、事故があったのは午後1時ごろ、名古屋市中区栄3丁目の交差点で「車が暴走した」などと目撃者から119番通報がありました。 この事故で7人が病院に運ばれ、このうち60代くらいの女性が骨盤を折る大けが、乳児や小学生を含む男女5人が軽傷とみられます。 全員、意識はあるということです。 車を運転していたのは、岐阜県可児市の無職、中田明美容疑者（74）で、けがはなく過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕されました。 中田容疑者は「スロープが上り坂でしたので、私がアクセルペダルをいつも以上に強く踏んでしまい、加速してしまったと思います」と話しているということです。 （目撃者） 「（運転手は）ハンドルを握ったまま、運転席から降りることもできなかった。固まってしまっていて『どうしよう、どうしよう』。動揺されているなと思った。けがはなさそうだった」 「すごい音がした、ドーンと。頭から血を流している人もいたし、倒れて動かない人もいた。これは、すごい事故だなと」 目撃者によりますと、車は商業施設の駐車場から出てきてビルの外壁をかすり、ハンドルを切った状態で車止めに激突したということです。