イスラエル首相、関税巡りトランプ米大統領と会談へ

[ブダペスト/ワシントン 5日 ロイター] – イスラエル首相府は5日、ネタニヤフ首相が米首都ワシントンを訪問し、トランプ米大統領が発表した輸入関税強化などに関する会談を実施すると発表した。首相府は、ハンガリーを訪問中のネタニヤフ氏が6日にワシントンへ向かうと説明した。 イスラエル当局者4人とホワイトハウス関係者はこれまでに、ネタニヤフ氏とトランプ氏が7日に会談する予定だと明らかにしていた。関税強化策の撤廃に向けてトランプ氏と直接会談するのは外国首脳として初めてとなる可能性がある。 首相府は、首脳会談ではイスラエルとトルコの関係、イラン情勢、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに拘束された人質の解放に向けたイスラエルの取り組み、国際刑事裁判所(ICC)に対するイスラエルの闘争についても話し合う予定だと説明している。ICCはネタニヤフ氏の逮捕状を出している。 イスラエル当局者によると、トランプ氏は3日にネタニヤフ氏と電話会談した際、ネタニヤフ氏が関税について切り出したところ米国に招待した。 トランプ氏は新たな関税政策の一環として、イスラエルからの輸入品に17%の関税を課すと表明していた。イスラエルにとって米国は最も近い同盟国であり、最大の貿易相手国にもなっている。 イスラエル財務省関係者は3日、米国の関税強化はイスラエルからの機械類や医療機器の輸出に悪影響を及ぼす可能性があるとの見方を示していた。 イスラエルは1日、米国からの輸入品の一部に課していた関税を撤廃した。両国は1985年に自由貿易協定(FTA)を締結しており、現在は米国からの輸入品の約98%を免税としている。

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