私立青雲中の体罰:県「再発防止へ強く指導」 /長崎
2009年9月15日16時1分配信 毎日新聞
時津町の私立青雲中学校(中嶋将晴校長)の教師2人が2年男子生徒への傷害などの容疑で告訴されている事件について、県の山口祥義総務部長は14日、県議会一般質問で「体罰はあってはならない。再発防止に向けて強く指導していく」と答弁した。
質問した小林駿介議員(公明)によると、教師2人は、男子生徒が1年生だった昨年6〜10月、4回にわたり、体罰。うち6月16日は教室前廊下で「昨日の補習中、しゃべっていた」として平手で顔をたたき、生徒の鼓膜を破ったという。
教師と校長は生徒の母親らに電話で謝罪したが、体罰はその後も続き、10月22日には「居眠りしていた」と両こぶしで顔を8、9回殴打。さらに今年5月には「同室の生徒のヘッドホンステレオを盗んだ」として寮内で長時間詰問し、左肩をけるなどして、けがを負わせたという。
小林議員は「他の生徒も殴られているという。監督指導はどこが担うべきか」と指摘。山口部長は「学校側はしっかり対応すると言っており、もうしばらく報告を待つが、経過次第では新たな対応を考えたい」と答えた。
中嶋校長は毎日新聞の取材に対し、教師による暴行の内容をおおむね認めたうえで「体罰はあってはならず、それが度重なることは許しがたい。反省している」とし、教師の処分を検討していることを明らかにした。【阿部義正】
〔長崎版〕
9月15日朝刊