東野圭吾原作作品が初のアニメーション映画化!『クスノキの番人』監督は「ソードアート・オンライン」シリーズの伊藤智彦

ミステリーからヒューマンドラマまで幅広いジャンルで読者の心を掴んできた小説家、東野圭吾原作作品を初めてアニメーション映画化する『クスノキの番人』が2026年に公開されることが決定。このたび、本作のメガホンをとる伊藤智彦監督、東野本人からのコメントが到着した。 2020年に発行され先日発行部数が累計100万部を突破した同名小説をアニメーション映画化する本作。「その木に祈れば願いが叶う」と伝えられる、ミステリアスな<クスノキ>とその<番人>となった青年の物語が描かれる。監督として映像化の舵をとるのは、「ソードアート・オンライン」シリーズや、「僕だけがいない街」、オリジナル劇場アニメーションとし話題となった『HELLO WORLD』(19)などで幅広い層から支持を集めている伊藤智彦。アニメーション制作はテレビシリーズ「俺だけレベルアップな件」、「マッシュル-MASHLE-」や「リコリス・リコイル」、映画『かがみの孤城』(22)など、洗練された技術力とクリエイティブな作品づくりが日本国内外で高い評価を得ているA-1 Picturesが担当する。 あわせて「クスノキ」が描かれた超ティザービジュアルが解禁となった。主人公は理不尽な解雇により職を失った青年、直井玲斗。彼は追い詰められた末の過ちで逮捕される。運に身を委ね、将来を思い描くことも、人生の選択を自ら決める意志もなかった。そんな彼に運命を変える出会いが訪れる。“依頼人の指示に従うなら、釈放する“突如現れそう告げる弁護士の条件を呑んだ玲斗の前に現れたのは柳澤千舟。大企業、柳澤グループの発展に大きく貢献してきた人物であり、亡き母の腹違いの姉だという。千舟は、玲斗に月郷神社に佇む<クスノキの番人>になることを命じる。戸惑いながらも番人となった玲斗は、さまざまな事情で境内を訪れる人々と出会い、彼らや千舟と関わるうちに、玲斗の世界は、少しずつ色を帯びていくのだった。 玲斗がまだ知らなかったクスノキが持つ<本当の力>とはなんなのだろうか?玲斗の人生をも巻き込みながら、彼を思いもよらぬ真実へと導いていく謎をぜひ劇場で確認してほしい。 ■<スタッフコメント> ●東野圭吾(原作) 「小説を書く手法は作家によってそれぞれだと思いますが、私の場合、まずは頭の中で映像を思い描き、それを文章化していきます。だから作品の舞台となる土地には必ず参考にした場所があり、登場人物たちにもモデルがいることが多いです。『クスノキの番人』も、そのようにして書き上げた作品ですが、いつも以上に空想力を必要としました。超自然的な現象が頻繁に出てくるからで、実写化するのは難しいだろう、と執筆しながら考えていました。アニメーションになれば素晴らしいのでは、との思いが出てきたのはそういう流れからです。このたび、その夢が実現することになり、心よりありがたく感じております。私の空想力をはるかに超えた映像作品となっているに違いなく、いまから楽しみにしています」 ●伊藤智彦(監督) 「人はあっけなくいなくなるし、現状が永遠に続くことなんてあり得ない。ここ数年で自分が強く考えていることです。個としての人間はとても脆弱で、遺伝子を残すという方法でそれを乗り越えようとしているのが動物的な対策なのだと思います。自分も40歳を過ぎ、残される側から残す側の気持ちを分かるようになってきました。それは単なる遺伝情報ということではなく、技術や精神性などといったことに関してもです。この映画を通して『いまの自分を形作っているものに感謝を告げる』。これが今回の自分の目標です。それは両親に、ということだけでなく普段関わっている人や昔お世話になった人、一瞬だけ現れてはいなくなった人もまるっと全てに。そしてこの気持ちを次の世代にバトンを送りたい、そう考えています」 文/鈴木レイヤ

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