小学校教諭の覚醒剤事件で大阪市教育長が陳謝
2009年10月15日21時15分配信 産経新聞
現役の小学校教諭が覚せい剤取締法違反で逮捕された事件を受け、大阪市教委は15日、市役所内で記者会見を開いた。永井哲郎教育長は「深くおわび申し上げる」と陳謝。「最初は正直、信じられなかった。人に何をしてはいけないか教える立場なのに…」と苦渋の表情を浮かべた。
市教委によると、覚せい剤取締法違反容疑で大阪市立学校の教員が摘発されたのは初めて。逮捕された西田賀嗣容疑者(34)は平成16年4月に採用後、梅香小で勤務。今年度から1年生の担任として児童28人を受け持っていた。処分歴などはなく、市教委は「学校からも問題のある教員だったとは聞いていない」としている。永井教育長は「小学生にとって先生は人生の師。動揺しないよう、どの程度まで事件の情報を伝えるか考えたい」と話した。
覚醒剤を購入したとされる7月6日は当初勤務日だったが、有給休暇を取って休んでいた。逮捕された今月13日は授業終了後の午後、児童らに分からないよう捜査員に任意同行されたという。
学校側は今後、保護者向けの説明会を開く。市教委も26日の校長会で教職員に服務規律を厳守するよう指示する。