韓国・尹錫悦大統領失職で選挙へ、「一緒に酒すら飲まない」保守と革新の“溝”と、大統領最有力の李在明が持つ国際情勢への懸念とは?

韓国憲法裁判所は4月4日、非常戒厳宣布をめぐり弾劾訴追された尹錫悦大統領に対して、戒厳宣布は国家緊急権を乱用した重大な違反行為であると指摘し、大統領の罷免を言い渡した。これによって、昨年12月14日から職務停止となっていた尹氏は失職した。 韓国の世論調査や憲法裁判所の構成から、審理の行末はおおかた予想されていたとはいえ、筆者は8人の裁判官全員(欠員1人)の意見が一致したことに驚いた。 この決定により、6月3日に大統領選挙を行い、同日を臨時休日にすることが閣議決定された。韓国の新政権は、国論の分裂と複雑化した国際環境の中で、通常与えられる約2カ月の政権移行期間もなく、選挙直後から難しい政権運営を迫られる。

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