“日本三大料亭”「銀座・金田中」社長 覚醒剤所持で逮捕 過去にはパワハラ報道も

覚醒剤と大麻を所持したとして、警視庁向島署は11日までに、覚醒剤取締法違反(所持)などの疑いで、東京・銀座の老舗料亭「金田中」社長の岡副真吾容疑者(63)を逮捕した。金田中は、芥川・直木賞の選考会が行われる新喜楽や、吉兆とともに“日本三大料亭”と称される老舗。銀座や北青山に4店舗を構え、森喜朗氏や岸田文雄前首相ら政財界から人気を博す。先月には石破茂首相も訪れたばかりだ。 逮捕容疑は昨年10月1日、東京都港区の路上に止めた乗用車内で覚醒剤約0.6グラムと乾燥大麻約1グラムを所持した疑い。署によると、今月9日に容疑者宅を捜索し、複数回使用できる量の覚醒剤や吸引用のパイプを押収。入手経路を調べている。 岡副容疑者を巡っては23年4月発売の「週刊新潮」で、金田中の元料理長がブラック体質を告発していた。同誌によると、新メニュー試食会では30分の遅刻は当たり前で、気分に任せて声を荒らげて料理を酷評。1日の勤務時間は平均12時間以上で、最終的には一方的に解雇を言い渡されたという。 岡副容疑者の逮捕を受け、本店の「新ばし 金田中」はこの日の営業を取りやめ。今後について担当者は「今のところ何も分かりません」と回答した。 ▽金田中 1926年創業。戦後間もなく、岡副容疑者の祖父・鉄雄さんが初代オーナーから店を買い取り発展。本店「新ばし 金田中」は夜はいちげんさんお断りの紹介制。北大路魯山人の器も使った季節の料理が味わえ、芸者とのうたげを楽しむことができる。

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