広末涼子容疑者「不幸中の幸い」だった新東名での追突事故 解明のポイントは〝薬の服用有無〟

女優の広末涼子容疑者(44)が交通事故を起こした後、傷害容疑で静岡県警に逮捕された事件は15日、発生から1週間を迎えた。事故現場は最高速度120キロの新東名高速道路で大惨事につながりかねなかったが、死者が出なかったのには理由があった。専門家も事故の破損具合は、高速道路ではなく〝一般道レベルの事故〟とみている。 広末容疑者は7日、奈良での主演映画の撮影から東京に戻るため、マネジャーとされる男性のクルマに男性を乗せ、自らが運転して新東名高速道路を走行した。午後6時50分ごろ、静岡・掛川市の粟ヶ谷トンネル内(片側3車線)で大型トレーラーに追突。ブレーキ痕はなく、クルマはフロント部分が大破し、男性は骨折の重傷を負った。広末容疑者は軽傷。その後、搬送先の島田市の病院内で30代女性看護師に対する傷害容疑で静岡県警に逮捕された。 新東名での事故の一端が新たに浮かび上がった。13日放送のフジテレビ系「Mr.サンデー」は追突された大型トレーラーの運送会社に取材。それによると、広末容疑者が運転するクルマは粟ヶ谷トンネル内で3車線の右側の壁にぶつかり、はね返った勢いで一番左の走行車線を走行していた大型トレーラーの右後ろに追突したという。 関係者の話。 「捜査当局は、最高速度が120キロの新東名での事故で死者が出なかった要因として、クルマが直接、大型トレーラーに追突したわけではなく、壁にぶつかって多少減速したことにあるのではとみているようです。かつ、正面衝突ではなく追突だったことも一因。不幸中の幸いといえます」 広末容疑者が運転したクルマはフロントが大破しているため、一見すると相応な速度が出た事故と思われる。 ただ、「法科学鑑定研究所」の交通事故鑑定人の上山勝氏(元科学警察研究所)は取材に対し、広末容疑者が運転したクルマが外車であることや、SNSに投稿された写真でうかがえるクルマのフロントの破損具合などから、約50~60キロで衝突した際のクルマの破損具合と同程度にとどまると推測する。 フロントの潰れ具合は約50センチ程度と推測。この数字は、容疑者が運転したクルマのホイールベース(前後輪の距離)が約2・9メートルであることから導いた。追突の衝撃をもってしても、クルマの前輪はほとんど後退していないと推認されることもポイントだという。 上山氏は、クルマが大型トレーラーの後部にほぼ直線的に追突したとみている。フロントの破損具合を見た上での推測という。 クルマは外車でそのボディーが頑強だったため、死者は出ず、同乗男性の骨折だけで済んだといわれるが、上山氏は頑強だったことは安全性として考慮される要因と評価しつつ、クルマのフロントの破損具合を踏まえれば、国産の普通車だったとしても大した差異はないとみる。シートベルトを法定通り着用し、角部分に衝突したり、衝突後に横転したりしなければ特段の大事故にはつながらないという。 破損具合が一般道レベルだとすれば、事故解明のポイントはやはり、広末容疑者の薬の服用有無とその程度になる。

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