「夢に出てくる…」いじめ被害生徒が心境語る
テレビ朝日系(ANN) 2013年9月27日(金)11時53分配信
いじめの根絶を目指した初めての法律「いじめ防止対策推進法」が28日に施行されます。去年、埼玉県の中学校で、同級生らによるいじめで飛び降りを強要され、後遺症を負った男子生徒が初めて心境を語りました。
いじめを受けていた生徒:「(加害者が要求する)お金の額が日に日に増えていったので、それで怖くて、(校舎の2階から)飛んじゃいました。(今でも)夢に出てきますね。2階から飛び降りた後に、加害者たちが普通に笑っていた」
去年4月、草加市の市立中学校で、当時中学2年の男子生徒が同級生らに校舎の2階から飛び降りるように強要され、腰の骨を折るなどの大けがをしました。学校や市の教育委員会は、生徒がいじめを受けていたと認めています。生徒は復学しましたが、PTSD=心的外傷後ストレス障害などの後遺症が残っています。
いじめを受けていた生徒:「(いじめを受けて)やっぱり一番は悔しいです。学校といっても飛び降りた場所ですから、結構、思い出すこともありますけど、学校に行けてやっぱりうれしいです」
男子生徒と母親は先月、同級生4人や保護者らに対し、約6000万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。ANNの取材に対し、保護者の一人は「訴状の内容は事実ではないので、法廷で争います」などと話しています。