<山口大不正経理>詐欺容疑で教授を告訴へ
2010年2月6日12時12分配信 毎日新聞
山口大(本部・山口市)の公的研究費を巡る不正経理問題で、同大は5日、同大大学院理工学研究科の男性教授が物品納入業者と約5年間で計1億3000万円の架空取引を行ったとして、詐欺容疑で刑事告訴する方針を明らかにした。一部は私的流用をした疑いがあるという。同大調査委員会の聴取に対し、教授は「私的流用はしていない」と否定しているという。
同大財務部によると、教授は04年9月〜09年12月、業者と共謀して研究に必要な消耗品など物品の架空取引を繰り返し、国などから交付された研究費計1億3000万円を不当に支払わせた疑いがあるとしている。教授と業者は伝票や納品書を偽造し、発注した商品とは別の物品を購入していたとみられる。
同大の発注方法は、50万円以下の物品は教授自ら業者と随意契約できるため、少額の架空取引を繰り返したとみられる。
さらに同大は「教授が実際に何を購入したか現物を確認できないものがあり、私的流用を否定できない」として、5日の役員会で告訴を決定した。この教授は3月末に定年退職する予定だ。【中尾祐児】