採点操作を学長謝罪 鹿大歯学部卒業判定問題 「アカハラ」可能性も調査

採点操作を学長謝罪 鹿大歯学部卒業判定問題 「アカハラ」可能性も調査
2010年3月17日7時7分配信 西日本新聞

 2005年度と08年度に卒業試験を受けた鹿児島大歯学部(鹿児島市)の学生計8人が、50代の男性教授の採点操作で留年した問題で、吉田浩己学長らは16日、「試験の採点を教授1人に任せ、組織的なチェック機能が働いていなかった」と謝罪した。「学生個人に対する意図は確認されていない」としたが、学生の一部は教授の「指導上の暴言」など、アカデミックハラスメント(アカハラ)を訴えているといい、同大は調査を継続している。

 05年度のミスは、教授が、卒業を判断する学生の成績表に、実際の試験結果とは違う点数を書き込み、その成績表に基づき3人が留年させられた。別に正式な成績表も残っていた。08年度の試験では、本来、採点対象から外さなければいけなかった、受験者の正答率30%未満の問題を、教授が勝手に採点対象にして、5人が留年した。

 07年度には受験番号の記入ミスが原因で、卒業した学生1人が卒業判定基準を満たしていなかったことも新たに分かった。同大は「学生本人に責任はない」として、卒業は取り消さないという。

 同大は、8人に対し本来の卒業年度にさかのぼり卒業を認定し、留年に伴う半年−1年分の授業料23万−47万円を返還。慰謝料の支払い交渉も進めている。

 吉田学長は「最重要課題として再発防止に取り組む」と話した。

=2010/03/17付 西日本新聞朝刊=

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