剣道部員熱中症死 損賠訴訟初弁論 被告教諭ら争う姿勢
2010年4月23日 読売新聞
県立竹田高で昨年8月、剣道部員の工藤剣太さん(当時17歳)が練習中に倒れて死亡した事故で、工藤さんの両親が同部顧問と副顧問だった男性教諭2人と県、公立おがた総合病院を運営する豊後大野市を相手取り、計約8600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、大分地裁(金光健二裁判長)であった。被告はいずれも請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。
訴状によると、教諭2人は昨年8月22日、工藤さんを指導する際、剣道場の室温が36度に達していたのに休憩させず、水分も補給させなかった。顧問は熱中症で意識がもうろうとした工藤さんの腰をけるなどして症状を悪化させ、副顧問は黙認したとしている。
また、公立おがた総合病院は、搬送された工藤さんが重度の熱射病だったのに必要な処置をしなかったとしている。
両親側は「教諭らの行為は民法上の不法行為に当たり、県には使用者責任がある」と主張。一方、教諭2人は「部活動中の事故であり、国家賠償法に基づき、公務員個人は責任を負わない」、県も「民法上の使用者責任ではなく、国家賠償法における責任の有無が問われるべきだ」とした。両親側は、国家賠償法でも県側の責任を追及する方針を示した。
意見陳述で、工藤さんの父親の英士さん(45)は「教諭が軽い処分(停職)だったのは納得いかない」と訴えた。