書道展不正出品、部顧問の大分高教諭停職

書道展不正出品、部顧問の大分高教諭停職
2010年8月16日 読売新聞

 大分市の私立大分高校が「第15回全日本高校・大学生書道展」(日本書芸院、読売新聞社主催)に不正出品して全応募作が失格になった問題で、同校は16日、不正にかかわった書道部顧問の男性教諭を顧問から外したうえで、同日付で停職3か月の懲戒処分にすると発表した。

 また、団体賞(高校の部)の最優秀校に選ばれた昨年度の出品作品にも、不正の疑いがあることが判明したという。不正が確定した場合、受賞した県民栄誉賞(県賞詞)の返還について県の指示を仰ぐ方針。

 同校は今年の書道展で2487点を応募したが、篆刻(てんこく)の部で、同じ印章が複数の作品に使われたことが判明。1230点を応募した昨年度も、台帳で確認したところ、篆刻の部(241点)で卒業生ら33人の名前を使って応募していたことが分かったため、主催者に報告する。

 このほか、不正を防げなかったとして書道部副顧問の女性教諭を減給10分の1(2か月)、監督責任を問い小山康直校長を無給2か月の懲戒処分にする。

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